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主要テーマ:讃歌による王権儀礼の効験——インドラおよび同盟する神力を招き、勝利・防護・繁栄の確立を得る。 副テーマ: 1) インドラ讃歎を厄除けの力として用い、四方からの敵意・侵害を退ける。 2) パウスティカ(増益・繁栄):養い、増大、施主(庇護者)の社会的上昇。 3) ナーラーシャṃサ(Nārāśaṃsa)によって、布施と名声を公的に正当化し顕彰する。 4) 樹木/ヴァナスパティの「堅固・不動」の比喩で、防護と成長を祈る。 5) 対呪術:敵対的な魔術・呪詛を散らし、無力化する。
この短いトリシュトゥブ(Triṣṭubh)の讃歌は、搾られていない牝牛が搾乳を求めて群がるように、インドラに近づき来たれと迫り、彼を動くもの・立つものすべての唯一の主権者として描く。インドラの比類なき至上性――彼に先んじて生まれた者はなく、後に生まれて彼に等しい者もない――を宣言することで、その王権を具体的な繁栄へと転じる。すなわち牛、馬、そして勝利の賞としての力である。このスークタは、インドラを普遍の施与者として専一に頼むことにより、祈願者に富と強さを授ける、簡潔な繁栄・強健の護符(呪)として機能する。
この短いインドラ讃歌は、『リグ・ヴェーダ』のインドラ讃歌群に由来し、『アタルヴァ・ヴェーダ』ではパウスティカ(増益・繁栄)の意図で用いられる。すなわち、インドラとの交わりによって、賞与・食物・共同の歓喜といった豊かな繁栄を確保するためである。また障碍を破る護符(呪)としても機能し、インドラを「守りの閂を外す者」と繰り返し讃え、施主の道、祭式、事業が妨げなく前進するようにする。
この短いトリシュトゥブ(Triṣṭubh)の讃歌は、広く「張りひろげられた」宇宙を秩序ある律動へと収め、昼夜を途切れなく交替させる力として、スーリヤ(Sūrya)の神的威光を讃える。夜(Rātrī)は太陽の戦車がすでに軛に繋がれてからこそ衣を広げる、と描くことで、規則性そのものを護りとして聖別し、時の確かな運行—ṛta(宇宙の正しい秩序)—によって恐れと不吉な闇、そして無秩序を祓う。
AV 20.124は、リグ・ヴェーダのインドラ讃歌(Indra-stuti)をアタルヴァ的に再用したものである。讃辞によってインドラの決定的な友誼と「真実の」援助を招き、誦者を勝利する神々の連合に同調させる。六つのマントラを通じて、インドラはソーマに歓喜し堅固な障碍を打ち砕く者として、また身体を守護する守り手として描かれ、さらにアーディティヤ神群とマルト神群と共に敵対勢力を克服する。ゆえに本讃歌の力は二重であり、パウスティカ(paustika:力と富を獲得する増益)であると同時に、ラクシャー(rakṣā:要害やアスラ的対抗として想像される災厄を退け打ち破る護符的効能)でもある。
AV 20.125はリグ・ヴェーダ由来の再録讃歌であり、アタルヴァ的用法においては、禳除と勝利確保を目的とするインドラ讃(インドラ・ストゥティ)として機能する。四方から敵対勢力を駆逐し、施主(庇護者)をインドラの「広大な」守護の領域に確立する。さらに、アシュヴィン双神の助力を伴うインドラの神話的勝利を想起することで、過去の先例を現在の効験へと転化し、怨敵を遠ざけ、結びには福祉と社会的和合(saumanasa)へと導く。
AV 20.126 は、後期アタルヴァ系(大部分がリグ・ヴェーダ由来)のインドラ讃歌であり、讃美を競争の道具へと転化する。インドラの勝利がもたらす余剰によって、施主は満ち足り、堅固となり、社会的にも「すべてに勝って上位」にある者として描かれる。各区分は副歌めいた律動をもち、終止句「viśvasmād indra uत्तaraḥ(インドラは万物より上位)」で締めくくられて至上性の宣言となり、苦難・対抗・欠乏を祭式執行者の側から遠ざける。効力は修辞であると同時に儀礼でもあり、誇示・饗宴・護りがインドラの卓越のもとに合流する。
本賛歌(第20巻・リグヴェーダ風の讃詠)は、ナーラーシャṃサ(Nārāśaṃsa、「人々の讃美」を擬人化した存在)を中心に、王権/クル(Kuru)による大規模な施与を公に宣言し神聖化して、富を永続する名声(yaśas)と社会的正統性へと転化させる。ダーナストゥティ(施与讃歌)であると同時に、定住の安寧(kṣema)、境界の確立、家の秩序の安定という政治的・家政的理想を描き、結びでは、吉祥なる言葉と神の歓喜によって災いが退けられ、荒野の不吉な物音が害を及ぼさぬよう鎮め祈願する。
AV 20.128 は後期の、リフレインで駆動されるアタルヴァ系の讃嘆呪であり、トータ(Tota)という名の吉祥なる主体を、儀礼的に「よく据えられた」者として確立する。すなわち、塗油され、護符を帯び、黄金で飾られ、ブラフマン的威力によって正統性を得た者である。本讃歌は、繁栄を招く称揚と、規範を強める主題(祭祀への忠実、正しい方位づけ、適切な軛掛け/結合)を織り合わせ、守護・社会的承認・成功がブラフマンの力能を通じてその人に帰結するようにする。
この後期(khila/付録)に属する讃歌は、「こちらへ招き寄せる」ための勧請呪であり、迅速な効験を呼び込む。効験は、障碍を洪水のように越えて滑走する駿馬の力として想像される。到来する諸力を召喚し、さらに防護の勢力(例:角笛を吹く者を番人として据える)を配置することで、行者の企てに獲得、推進力、そして妨げなき成就を確保しようとする。
AV 20.130 は後期の編纂層に属し、主として『リグ・ヴェーダ』由来の句群がアタルヴァ的文脈に保存された典礼的クラスターで、滋養、施与の成就、そして祭儀的・道徳的汚れ(énas)の除去をつなぐリフレインとして機能する。断片的なパーダは(1)具現化された繁栄としてのイḍāを招来し、(2)不浄/過失を移転可能な供物(havís)へと転換する方向へと往還し、さらに疑問・診断的な命令によって、得るべきもの/中和すべきものを「所在確認」する。ここでの力は言葉=儀礼にあり、滋養を名指して呼び出し、咎を供物へと変え、告白・露呈を強いて、その利益を施主(パトロン)のもとへ据えるのである。
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