Atharva Veda Anuvaka 5
Kanda 610 Suktas30 Mantras

Anuvaka 5

心身と祭式の進行を安定させ、害(憤怒・疾病・悪夢・不浄・害虫など)を退けるための護持・鎮静の儀礼を主題とする。下位主題:内なる機能(マナス・プラジュニャー・諸感官)の長寿と堅固;憤怒(manyu)の鎮撫と同心・和合(saṃmanas)の回復;ダルバ草(darbha)によって敵対的な熱を冷却・中和すること;宇宙的安定の類比により病を止め、動きを封じること;悪夢(duḥsvapna)とその凶兆を追い払うこと。

Suktas in Anuvaka 5

Sukta 41

この短いアタルヴァ系の讃歌は長寿を願う護符であり、生命の内的器官――心(manas)、意識(cetas)、意向(ākūti)、知慧(dhī)および諸感官――を安定させて、知覚が損なわれず、活力が散逸しないようにする。さらに、気息の複合(prāṇa・apāna・vyāna)を調和させ、サラスヴァティーの支える言葉(speech)を招来する。最後に、神聖なリシたちを「身体の守護者」(tanūpāḥ)として呼び、死すべき者と共に留まり、その寿命を延ばすよう祈願する。

Rishi: Atharvanic tradition (often treated as anonymous/collective in AV ancillary rites) | Devata: Manas–Cetas–Dhī–Ākūti etc. (personified faculties); implicitly Āyus (Life) as the goal | 3 Mantras

Sukta 42

AV 6.42は、相手の怒り(manyu)を鎮め、抑え込み、敵意を同心・同意(saṃmanas)へと転じさせるための簡潔な呪文歌である。弓弦をゆるめる、怒りを石のように重くして押し沈める、足下に踏みつけるといった、身体的・物質的な比喩を鮮やかに用い、敵対的な言葉を止め、相手の心を従順と友好・和合へと引き寄せることを狙う。

Rishi: Atharvanic tradition (unspecified in the supplied excerpt; commonly treated as Atharvan/Angirasic in anukramaṇī groupings) | Devata: Manyu (wrath) / the opponent’s anger as the operative target | 3 Mantras

Sukta 43

この短いアタルヴァヴェーダの讃歌は、ダルバ草(darbha)を具体的に手に取れる治療の力あるものとして賦活し、自己の内に起こる場合であれ他者に見いだされる場合であれ、manyu(憤怒/敵意の熱)を冷まし中和することを目的とする。その効力は宇宙的安定に根拠づけられ、ダルバが大地に生まれ、多根であり、海のように堅固であると説かれる。結びでは、相手の言葉の「武器」を強圧的に解除して、安穏な移動と社会的保護を確保する。

Rishi: Atharvanic tradition (unspecified here) | Devata: Darbha as empowered remedy; Manyu as the affliction addressed | 3 Mantras

Sukta 44

この短い治癒讃歌は、「宇宙の安定」の定式によって病(roga)を鎮める。天と地、動く世界、まっすぐ立つ樹々が堅固にとどまるように、病にも「その場にとどまり、さまようのをやめよ」と命じる。ついで無数の治療法の力を一つの至高の bheṣaja(霊薬・良薬)へと凝縮する。最後に特定の薬草(薬)Viṣāṇakā を、ルドラと甘露(amṛta)に結びつけて聖別し、とりわけ風(vāta)に由来する病に効くものとして讃える。

Rishi: Atharvanic tradition (unspecified here) | Devata: Roga (disease) as addressed entity; cosmic order as supporting power | 3 Mantras

Sukta 45

この短いアタルヴァ・ヴェーダの讃歌は、厄除けと治癒の呪法として、害ある夢(duḥsvapna)――それが示す心の穢れ――を追い払い、心が家の内と自らの牛群の間で安らかに休むことを願う。詩は「心の悪」を直接に放逐すると同時に、浄化の祈りとしてアグニ(Agni)に、覚醒時と睡眠時に集めた過失を取り除くよう求める。結びでは、贖罪(prāyaścitta)に似た嘆願として、インドラ/ブラフマナスパティ(Brahmaṇaspati)に、過ち・罪・苦悩から守護することを請う。

Rishi: Atharvanic tradition (not specified in the provided excerpt) | Devata: Duḥsvapna (evil dream) as adversary; protective force implicit | 3 Mantras

Sukta 46

この短いアタルヴァヴェーダの呪詞は、duḥsvapna(凶夢)とそれがもたらす恐るべき凶兆を標的とし、悪夢を死に隣接する境界的な力として捉える――名指しされ、知られ、そして別の方向へと転じ得るものとして。Svapna(夢)の系譜(VaruṇānīとYama)を示し、その起源を完全に知っていると宣言することで、讃歌は夢に加害者ではなく守護者となることを強いる。結びでは転移の定型句によって、あらゆる凶夢を敵対する仇敵へと送り込み、患者の夜の安全を封じる。

Rishi: Atharvanic tradition (Anukramaṇī attribution not supplied in input; commonly treated as Atharvan/Angiras type) | Devata: Svapna (Dream), with Varuṇānī and Yama as invoked genealogical powers | 3 Mantras

Sukta 47

この短いアタルヴァ系の讃歌は、ソーマの三度の搾り(朝・正午・第三)を神聖化し、それらをヴィシュヴァーナラなるアグニ、インドラとマルトを伴う諸神、そして供犠を真に「善く成就したもの」(sv-iṣṭi)とするṛta(正しい秩序)の守護のもとに置く。その力は祭式の過誤を防ぎ――「われらを見捨てないで」――正しい遂行を具体的な利得へと転じることにある。すなわち長寿、分かち合う養い、富、そして「より良き善」(vasyas)である。

Rishi: Kavi-/priestly lineage (attributed in sense to inspired ritualists; specific r̥ṣi not explicit in the given excerpt) | Devata: Ṛta / Sv-iṣṭi (efficacious correctness and successful offering), with implicit priestly powers (Saudhvanas) | 3 Mantras

Sukta 48

この短いスヴァスティヴァーチャナ(吉祥句)は、ヴェーダの韻律(chandas)の守護力を用いて、祭主が儀礼を安全に、途切れることなく進められるようにする。儀礼的に「つかむ/把持する」(rabh-)ことによって、担い手の形態――ガーヤトリー(Gāyatrī)を伴うシュイェーナ(Śyena)、ジャガティー(Jagatī)を伴うリブ(Ṛbhu)、トリシュトゥブ(Triṣṭubh)を伴うヴリシャーン(Vṛṣan)――を捉え、行者は封印の「svāhā」によって、ヤジュニャ(yajña)の究極の成就へと運ばれる。

Rishi: Not specified in the excerpt (svastivācana formulaic unit) | Devata: Chandas (Gāyatrī) personified; ‘Śyena’ as carrier-form | 3 Mantras

Sukta 49

この短いアグニ讃歌は、護身と浄化の呪力を担う。アグニが「苛酷な」害に侵されないことを宣言し、その貫く熱力(tejana)によって、汚れをもたらすもの、噛みつくようなもの、あるいは糸のように絡みつく病厄を追い払う。さらに、火の清めの力を水の圧砕する力と言語(Vāc)の導きと結び合わせ、害ある働きを「出口」(niṣkṛti)へと追い立て、太陽の不動の安定のもとで秩序ある活力を回復させる。

Rishi: Not specified in excerpt (Agni-stava unit) | Devata: Agni | 3 Mantras

Sukta 50

この短いアタルヴァ系の護符は、貯蔵穀物――とりわけ大麦――を守るため、アシュヴィン双神を招いて、穴を掘り食い荒らす害獣(tarda/鼠類および同類の害虫)を殺し、追い払い、無力化する。詩句は「首を断て、背を砕け、口を縛れ」といった直接的で苛烈な命令形を用いる一方、大麦を供物(havis)として「ブラフマンのごとく堅固に据えられた」と神聖化し、穀倉を儀礼的に防護された空間として立てる。この讃歌の力は、破壊者を名指しし、退去を命じ、噛みつく力を儀礼によって取り除く点にある。

Rishi: Atharvanic tradition (rṣi not specified in the provided excerpt) | Devata: Aśvinau (the Aśvins) | 3 Mantras

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