
ईशानकल्पवृत्तान्तः तथा लैङ्गपुराणस्य संक्षेप-सूची
スータは『リンガ・プラーナ』を「ウッタマ(最上)」のマハープラーナとして紹介し、もとはブラフマーがイーシャーナ・カルパに関わって構想し、のちにヴィヤーサが人間へ伝えるために要約したと述べる。本文の規模を示したうえで、主題の総覧を掲げる――創造の諸類(プラーダーニカ/プラークリタ/ヴァイクṛタ)、宇宙卵とその被覆、グナに基づく神々の機能、プラジャーパティ・サルガ、大地の持ち上げ、ブラフマーの昼夜と寿命の算定、ユガ=カルパの尺度、そしてダルマの枠組み。続いてシヴァ派の柱として、繰り返し語られるリンゴードバヴァ、リンガ・ムールティの殊勝、ヴァーラーナシー等の聖地、パーシュパタ・ヨーガ、パンチャークシャラ真言、さらに儀礼と倫理(シュラーダ、ダーナ、プラーヤシュチッタ、食の規範)を強調する。ダクシャ、ヴリトラ、ダディーチ、ジャーランダラ、クリシュナの一族滅亡などの神話は、宇宙秩序と神の恩寵の実例として位置づけられる。章末はファラシュルティで結ばれ、この要約(サンクシェーパ)を知り教えることが浄化と高界への上昇をもたらし、後続章の詳細な物語と修行へ読者を備えさせると説く。
Verse 1
इति श्रीलैङ्गे महापुराणे प्रथमो ऽध्यायः सूत उवाच ईशानकल्पवृत्तान्तम् अधिकृत्य महात्मना ब्रह्मणा कल्पितं पूर्वं पुराणं लैङ्गम् उत्तमम्
かくして尊き『リンガ・マハープラーナ』第一章は終わる。スータは語った。昔、大いなる心をもつブラフマーは、イーシャーナ・カルパの由来を主題として、最上の『リンガ・プラーナ』を編んだ—シヴァ・タットヴァとその聖なる標章リンガによって、パーシャ(束縛)に繋がれたパシュ(縛られし魂)を解き放つ主宰パティを顕すためである。
Verse 2
ग्रन्थकोटिप्रमाणं तु शतकोटिप्रविस्तरे चतुर्लक्षेण संक्षिप्ते व्यासैः सर्वान्तरेषु वै
この聖典の分量は一倶胝(クロール)の偈であると言われ、完全に展開すれば百倶胝に及ぶ。されど各マヌヴァンタラごとに、諸ヴャーサはこれを四十万偈の簡約本として凝縮するのである。
Verse 3
व्यस्तेष्टा दशधा चैव ब्रह्मादौ द्वापरादिषु लिङ्गमेकादशं प्रोक्तं मया व्यासाच्छ्रुतं च तत्
ドヴァーパラなどの諸時代において、ブラフマーらの間では、祭式は分別されて十種として説き示された。さらに第十一、すなわちリンガの教えは、ヴャーサより聞いたそのままを、我が宣言したのである。
Verse 4
अस्यैकादशसाहस्रे ग्रन्थमानमिह द्विजाः तस्मात्संक्षेपतो वक्ष्ये न श्रुतं विस्तरेण यत्
おお、二度生まれし賢者たちよ。この聖典の分量はここにおいて一万一千偈である。ゆえに我は、詳説としては未だ聞かれぬところを、簡略に説き示そう。そうして、パティ(シヴァ)とパシュ(衆生)の解脱に関する要義が、冗長なく把握されるためである。
Verse 5
चतुर्लक्षेण संक्षिप्ते कृष्णद्वैपायनेन तु अत्रैकादशसाहस्रैः कथितो लिङ्गसम्भवः
四十万偈の大著がクリシュナ・ドヴァイパーヤナ(ヴャーサ)によって要約されたとき、リンガの起源の物語はここに一万一千偈として説き示された。
Verse 6
सर्गः प्राधानिकः पश्चात् प्राकृतो वैकृतानि च अण्डस्यास्य च सम्भूतिर् अण्डस्यावरणाष्टकम्
まずプラダーナより起こるプラーダーニカの創造があり、次いでプラークリタおよびヴァイクリタの諸創造がある。その後、この宇宙卵(ブラフマाण्ड)の顕現と、卵を包む八重の覆いが説かれる。
Verse 7
अण्डोद्भवत्वं शर्वस्य रजोगुणसमाश्रयात् विष्णुत्वं कालरुद्रत्वं शयनं चाप्सु तस्य च
ラジョー・グナに依りて、シャルヴァ(シヴァ)は宇宙卵より生ずる相を現し、同じ神聖なるリーラーのうちに、ヴィシュヌの位、カーラ・ルドラの形、さらに水上に横たわる姿さえも帯び給う。
Verse 8
प्रजापतीनां सर्गश् च पृथिव्युद्धरणं तथा ब्रह्मणश् च दिवारात्रम् आयुषो गणनं पुनः
さらに、プラジャーパティたちの流出、地の持ち上げ、ブラフマーの昼と夜、そして再び寿命(宇宙時)の算定が説かれる。
Verse 9
सवनं ब्रह्मणश्चैव युगकल्पश् च तस्य तु दिव्यं च मानुषं वर्षम् आर्षं वै ध्रौव्यमेव च
「これらは時の量である。サヴァナ(祭式における日数の計り)、ブラフマーの一日、そして彼に属するユガとカルパ。さらに天年、人年、リシ年、またドゥルヴァ(恒星)による恒星紀の算定である。」
Verse 10
पित्र्यं पितॄणां सम्भूतिर् धर्मश्चाश्रमिणां तथा अवृद्धिर्जगतो भूयो देव्याः शक्त्युद्भवस्तथा
彼女より、ピトリ(祖霊)の祖先の秩序とその聖なる祭儀が生じ、また彼女より、アーシュラマに住立する者を支えるダルマが生ずる。さらに彼女の力によって諸世界は保たれ衰えない。かくして幾度も、女神のシャクティが顕現の源となる。
Verse 11
स्त्रीपुम्भावो विरिञ्चस्य सर्गो मिथुनसम्भवः आख्याष्टकं हि रुद्रस्य कथितं रोदनान्तरे
ヴィリンチ(ブラフマー)より女と男の分別が生じ、創造は対(つい)の誕生によって進んだ。まさにルドラの嘆きの間に、ルドラの八つの聖名たるアーシュタカもまた宣示された。
Verse 12
ब्रह्मविष्णुविवादश् च पुनर्लिङ्गस्य सम्भवः शिलादस्य तपश्चैव वृत्रारेर्दर्शनं तथा
また、ブラフマーとヴィシュヌの論争、そして再びリンガの顕現が語られる。さらに、シラーダの苦行(tapas)と、ヴリトラーリ(インドラ)に授けられた聖なる拝観(darśana)も説かれる。
Verse 13
प्रार्थना योनिजस्याथ दुर्लभत्वं सुतस्य तु शिलादशक्रसंवादः पद्मयोनित्वमेव च
次いで、ブラフマー(yoni-ja)の祈願、ふさわしい子を得ることの稀有さ、シラーダとインドラ(シャクラ)の対話、そしてブラフマーの「蓮華生」(padma-yoni)という由来も語られる。
Verse 14
भवस्य दर्शनं चैव तिष्येष्वाचार्यशिष्ययोः व्यासावताराश् च तथा कल्पमन्वन्तराणि च
また、バヴァ(シヴァ)の拝観(darśana)、ティシュヤたちにおける師資相承、ヴィヤーサの諸化身、さらに創造の周期であるカルパとマヌの治世(manvantara)が説かれる。
Verse 15
कल्पत्वं चैव कल्पानाम् आख्याभेदेष्वनुक्रमात् कल्पेषु कल्पे वाराहे वाराहत्वं हरेस् तथा
このように、「カルパ」と呼ばれる位格は、その諸名称の連続する順序によって定まる。ゆえにカルパの系列において、ヴァラーハ・カルパでは、ハリ(ヴィシュヌ)もまたヴァラーハの相と位を現す。
Verse 16
मेघवाहनकल्पस्य वृत्तान्तं रुद्रगौरवम् पुनर्लिङ्गोद्भवश्चैव ऋषिमध्ये पिनाकिनः
仙賢たちのただ中で、ピナーカを携えるピナ―キン(シヴァ)は、メーガヴァーハナ・カルパの聖なる由来を再び宣説し、ルドラの威光とリンガの再顕現を明らかにした。
Verse 17
लिङ्गस्याराधनं स्नानविधानं शौचलक्षणम् वाराणस्याश् च माहात्म्यं क्षेत्रमाहात्म्यवर्णनम्
ここにはリンガへの礼拝、聖なる沐浴の規定と清浄のしるしが説かれ、さらにヴァーラーナシーの大いなる功徳が宣揚されて、聖地(クシェートラ)巡礼の栄光が描かれる。
Verse 18
भुवि रुद्रालयानां तु संख्या विष्णोर्गृहस्य च अन्तरिक्षे तथाण्डे ऽस्मिन् देवायतनवर्णनम्
ここには地上におけるルドラの霊廟の数と、ヴィシュヌの住処が説かれ、さらに中空界(アンタリクシャ)およびこの宇宙卵(ブラフマーンダ)の内にある神々の聖殿が叙述される。
Verse 19
दक्षस्य पतनं भूमौ पुनः स्वारोचिषे ऽन्तरे दक्षशापश् च दक्षस्य शापमोक्षस्तथैव च
ここにはダクシャが地上へ堕ちたことが語られ、さらにスヴァーローチシャ・マンヴァンタラにおいて、ダクシャに下された呪詛と、その呪詛からの解放が説かれる。
Verse 20
कैलासवर्णनं चैव योगः पाशुपतस् तथा चतुर्युगप्रमाणं च युगधर्मः सुविस्तरः
またカイラーサの描写、パーシュパタ・ヨーガ、四つのユガの尺度、そして各時代にふさわしいダルマの広大な解説が収められる。
Verse 21
संध्यांशकप्रमाणं च संध्यावृत्तं भवस्य च श्मशाननिलयश्चैव चन्द्ररेखासमुद्भवः
彼(バヴァ、すなわち主シヴァ)は、常の計りを超える微妙なる「サンディヤー(薄明)の分」によって量られ、そのありようは薄明そのもの。彼は火葬場に住し、三日月のしるしは彼より生ずる。
Verse 22
उद्वाहः शंकरस्याथ पुत्रोत्पादनमेव च मैथुनातिप्रसङ्गेन विनाशो जगतां भयम्
それから彼らは、シャンカラの婚姻と、まことに御子の誕生とを求めた。性の交わりが過度となれば、諸世界の滅尽を招く—それは一切衆生の恐怖である。
Verse 23
शापः सत्या कृतो देवान्पुरा विष्णुं च पालितम् शुक्रोत्सर्गस्तु रुद्रस्य गाङ्गेयोद्भव एव च
かつてサティヤは諸神に呪詛を下し、ヴィシュヌもまたそれにより抑えられた。ルドラに関しては、聖なる種子の放出があり、そこからガンガーより生まれし者がまことに現れた。
Verse 24
ग्रहणादिषु कालेषु स्नाप्य लिङ्गं फलं तथा क्षुब्धधी च विवादश् च दधीचोपेन्द्रयोस् तथा
日食・月食などの時や、さまざまな瑞兆の折には、リンガを沐浴供養すれば相応の果報を得る。また心の動揺や論争—ダディーチとウペーンドラの争いのようなもの—も、リンガに帰依して鎮めるべきである。
Verse 25
उत्पत्तिर्नन्दिनाम्ना तु देवदेवस्य शूलिनः पतिव्रतायाश्चाख्यानं पशुपाशविचारणा
ここには、神々の神にして三叉を執るスーリンに属するナンディの起源が説かれ、またパティヴラター(貞節を守り誓願に堅固なる妻)の聖なる物語と、パシュとパーシャ—縛られた魂とそれを縛る束縛—の考察が示される。
Verse 26
प्रवृत्तिलक्षणं ज्ञानं निवृत्त्यधिकृता तथा वसिष्ठतनयोत्पत्तिर् वासिष्ठानां महात्मनाम्
この章は、プラヴリッティ—行為に従事する道—を相とする智と、ニヴリッティ—離欲・出離の道—に許された智とを説き、さらにヴァシシュタの子ら、偉大なるヴァーシシュタたちの起源を語る。
Verse 27
मुनीनां वंशविस्तारो राज्ञां शक्तेर्विनाशनम् दौरात्म्यं कौशिकस्याथ सुरभेर्बन्धनं तथा
ここには、牟尼たちの系譜の広がり、王たちが濫用した権力の滅び、カウシカの邪悪な振る舞い、そしてスラビーの縛縛が説かれる—アダルマが pāśa(縛り)を paśu(魂)に固く締め、ついにパティ(Pati)たる主シヴァへと帰依させることを示す。
Verse 28
सुतशोको वसिष्ठस्य अरुन्धत्याः प्रलापनम् स्नुषायाः प्रेषणं चैव गर्भस्थस्य वचस् तथा
ここでは、ヴァシシュタの子を失った悲嘆、アルンダティーの嘆き、嫁を遣わすこと、さらに胎内の子が語った言葉が述べられる—これらは、パティ(Pati)なる主が苦悩するパシュ(paśu)の pāśa(縛り)を解くための舞台を整える。
Verse 29
पराशरस्यावतारो व्यासस्य च शुकस्य च विनाशो राक्षसानां च कृतो वै शक्तिसूनुना
まことに、シャクティの子によってパラーシャラは化身として生まれ、ヴィヤーサとシュカもまた顕れた。さらに羅刹たちの滅亡も成し遂げられた—かくして、パティ(Pati)としてのシヴァの摂理によりダルマは守られ、諸パシュ(paśu)の pāśa(縛り)は緩められる。
Verse 30
देवतापरमार्थं तु विज्ञानं च प्रसादतः पुराणकरणं चैव पुलस्त्यस्याज्ञया गुरोः
神聖なる恩寵によって、神格に関する至高の趣意と、成就された知(vijñāna)が得られた。かくして師プラスタヤ(Pulastya)の命により、プラーナ(Purāṇa)の編纂が開始された。
Verse 31
भुवनानां प्रमाणं च ग्रहाणां ज्योतिषां गतिः जीवच्छ्राद्धविधानं च श्राद्धार्हाः श्राद्धमेव च
「[ここには]諸世界の尺度、惑星と光曜の運行、生前に行う śrāddha(祖霊供養)の規定、śrāddha を受けるに相応しい者、そして śrāddha そのものが説かれる。」
Verse 32
नान्दीश्राद्धविधानं च तथाध्ययनलक्षणम् पञ्चयज्ञप्रभावश् च पञ्चयज्ञविधिस् तथा
また、ナーンドィー・シュラーダ(Nāndī-śrāddha)の作法、ヴェーダ学習の正しい相、五大供犠(pañca-yajña)の霊験、そしてそれら五つの供犠を如法に修する方法を説き明かす。
Verse 33
रजस्वलानां वृत्तिश् च वृत्त्या पुत्रविशिष्टता मैथुनस्य विधिश्चैव प्रतिवर्णमनुक्रमात्
順次に、月経中の女性が守るべき作法、その作法により生ずる子の差別、そして夫婦の交わりの正しい規則が—それぞれのヴァルナ(varṇa)に応じて—説かれる。かくしてダルマは浄化の規律として欲を調え、縛られた魂パシュ(paśu)を安定させ、主パティ(Pati)のもとで家住の生を吉祥なる秩序へと導く。
Verse 34
भोज्याभोज्यविधानं च सर्वेषामेव वर्णिनाम् प्रायश्चित्तम् अशेषस्य प्रत्येकं चैव विस्तरात्
また、すべてのヴァルナに共通する可食・不可食の規定を詳述し、さらにあらゆる過失に対するプラーヤシュチッタ(prāyaścitta)という完全な贖罪法を、一つ一つ分けて広く説き明かす。
Verse 35
नरकाणां स्वरूपं च दण्डः कर्मानुरूपतः स्वर्गिनारकिणां पुंसां चिह्नं जन्मान्तरेषु च
また、諸地獄の真の相と、各自のカルマに寸分違わず応じて生ずる刑罰を説き、さらに後の生において天界に赴いた者・地獄に堕ちた者を見分ける標(しるし)を述べる。
Verse 36
नानाविधानि दानानि प्रेतराजपुरं तथा कल्पं पञ्चाक्षरस्याथ रुद्रमाहात्म्यमेव च
さまざまな布施(dāna)を説き、また亡者の主ヤマ(Yama)の都をも描写する。さらに、五字真言(pañcākṣara)「ナマハ・シヴァーヤ(Namaḥ Śivāya)」の作法を教え、ルドラ(Rudra)—パティ(Pati)、縛られた魂パシュ(paśu)を束縛パーシャ(pāśa)から解き放つ主—の至上の大いなる功徳を宣揚する。
Verse 37
वृत्रेन्द्रयोर्महायुद्धं विश्वरूपविमर्दनम् श्वेतस्य मृत्योः संवादः श्वेतार्थे कालनाशनम्
ついで経文は、ヴリトラとインドラの大戦、ヴィシュヴァルーパの誅殺、シュヴェータと死(ムリティユ)との対話、そしてシュヴェータのためにカーラ(時/死)を滅したことを語る。
Verse 38
देवदारुवने शम्भोः प्रवेशः शंकरस्य तु सुदर्शनस्य चाख्यानं क्रमसंन्यासलक्षणम्
この段は、シャンブ(Śambhu)がデーヴァダール(Devadāru)の森へ入ることを語り、またシャンカラ(Śaṅkara)のスダルシャナ(Sudarśana)の由来を述べ、さらにクラマ・サンニャーサ(krama-sannyāsa)—段階的で規律ある出離—の相を示す。すなわち、束縛された魂パシュ(paśu)を浄化によって主パティ(Pati)へ導く道である。
Verse 39
श्रद्धासाध्यो ऽथ रुद्रस्तु कथितं ब्रह्मणा तदा मधुना कैटभेनैव पुरा हृतगतेर्विभोः
そのときブラフマーは、ルドラ(Rudra)はシュラッダー(śraddhā)—揺るがぬ聖なる信—によって到達されると説き、古にマドゥとカイタバが主の識別と行路を惑わせたことを想起した。
Verse 40
ब्रह्मणः परमं ज्ञानम् आदातुं मीनता हरेः सर्वावस्थासु विष्णोश् च जननं लीलयैव तु
ブラフマーの至上の智を受け取るため、ハリ(Hari)は魚の姿となった。しかもあらゆる境位において、ヴィシュヌの顕現はただリーラー(līlā)—神の遊戯—として起こるのみである。
Verse 41
रुद्रप्रसादाद्विष्णोश् च जिष्णोश्चैव तु सम्भवः मन्थानधारणार्थाय हरेः कूर्मत्वमेवच
ルドラの恩寵によって、ヴィシュヌ—またジシュヌ(Jiṣṇu)とも呼ばれる—の顕現が生じた。さらに海の攪拌を支えるため、ハリはまことにクールマ(Kūrma)、亀の姿を取った。
Verse 42
संकर्षणस्य चोत्पत्तिः कौशिक्याश् च पुनर्भवः यदूनां चैव सम्भूतिर् यादवत्वं हरेः स्वयम्
ここには、サンカルシャナの誕生、カウシキーの再生、ヤドゥ族の興起、そしてハリ自らがヤーダヴァとしての位を受けたことが語られる。シャイヴァの見地では、このような神の降下は主の許可によって起こり、しかもパティ(シヴァ)は顕現と融解を統べる超越の調御者として常に在す。
Verse 43
भोजराजस्य दौरात्म्यं मातुलस्य हरेर्विभोः बालभावे हरेः क्रीडा पुत्रार्थं शंकरार्चनम्
ここでは、王ボージャの邪悪さ――大能の主ハリの母方の叔父――、ハリの幼少の戯れ、そして子を得るために行われたシャンカラ(シヴァ)への礼拝が語られる。
Verse 44
नारस्य च तथोत्पत्तिः कपाले वैष्णवाद्धरात् भूभारनिग्रहार्थे तु रुद्रस्याराधनं हरेः
また同様に、ナーラは顕現した――ヴァイシュナヴァのカパーラ(髑髏)より、そして大地より――地の重荷を抑えるためである。その目的のために、ハリはルドラへの礼拝を行った。
Verse 45
वैन्येन पृथुना भूमेः पुरा दोहप्रवर्तनम् देवासुरे पुरा लब्धो भृगुशापश् च विष्णुना
昔、ヴェーナの子プリトゥは、大地を「乳搾り」することを起こし、世のためにその養いを引き出した。また古の時、デーヴァとアスラが争った折には、ヴィシュヌでさえブリグの呪いを負った――これは、ダルマと宇宙の法の働きが、身をもつあらゆる力を、至上の主パティ(内なる統御者)のもとに結び留めることを示す。
Verse 46
कृष्णत्वे द्वारकायां तु निलयो माधवस्य तु लब्धो हिताय शापस्तु दुर्वासस्याननाद्धरेः
ハリがクリシュナとしての位を取ったとき、マーダヴァはドヴァーラカーに住まいを得た。また世の安寧のために、ハリがしかるべく敬われなかったことから発せられたドゥルヴァーサスの呪いが成就した。
Verse 47
वृष्ण्यन्धकविनाशाय शापः पिण्डारवासिनाम् एरकस्य तथोत्पत्तिस् तोमरस्योद्भवस् तथा
ヴリシュニ族とアンドハカ族を滅ぼすため、ピンダーラの住民の呪詛が起こり、同様にエラカの葦が芽生え、鉄の棍棒(トーマラ)もまた現れた。
Verse 48
एरकालाभतो ऽन्योन्यं विवादे वृष्णिविग्रहः लीलया चैव कृष्णेन स्वकुलस्य च संहृतिः
定められた時が来ると、ヴリシュニ族は互いに争い合って反目し、そしてクリシュナの神聖なるリーラーによって、その一族はみずから滅尽へと収められた——すべての有身の衆生(パシュ)が時の縛(パーシャ)の下に動く一方、主はなお至高の統御者パティとして在すことを示す。
Verse 49
एरकास्त्रबलेनैव गमनं स्वेच्छयैव तु ब्रह्मणश्चैव मोक्षस्य विज्ञानं तु सुविस्तरम्
エラカーシュトラの力そのものによって、意のままの移動が成り立ち、またブラフマンと解脱(モークシャ)に関する高次の智が、広く詳しく説き明かされる。
Verse 50
पुरान्धकाग्निदक्षाणां शक्रेभमृगरूपिणाम् मदनस्यादिदेवस्य ब्रह्मणश् चामरारिणाम्
プラーンドハカ、アグニ、ダクシャについて、またシャクラ(インドラ)、象、鹿の姿を取った者たちについて、さらにマダナ、原初の神、ブラフマーについて——(すなわちシヴァは)諸天を超える者、至高のパティとして、あらゆる驕りと束縛を鎮め従わせる。
Verse 51
हलाहलस्य दैत्यस्य कृतावज्ञा पिनाकिना जालंधरवधश्चैव सुदर्शनसमुद्भवः
ピナーカを携える主によって魔ハラーハラが屈せられたこと、ジャーランダラが討たれたこと、そしてスダルシャナの輪が顕現したこと——これらは、諸世界を縛るパーシャを取り除くパティとしてのシヴァの主権の力より生じた御業であると宣示される。
Verse 52
विष्णोर्वरायुधावाप्तिस् तथा रुद्रस्य चेष्टितम् तथान्यानि च रुद्रस्य चरितानि सहस्रशः
また、ヴィシュヌがいかにして最勝の天なる武器を得たか、そしてルドラの雄大なる働き—さらにルドラの無数の行跡が幾千にもわたり語られる。ここにルドラは、主宰者パティとして顕れ、そのリーラーとシャクティは宇宙を統べ、束縛された魂パシュのパーシャ(縛り)をゆるめ解き放つ。
Verse 53
हरेः पितामहस्याथ शक्रस्य च महात्मनः प्रभावानुभवश्चैव शिवलोकस्य वर्णनम्
この章は、ハリ(ヴィシュヌ)の威光と体得された輝き、祖父(ブラフマー)と大心のシャクラ(インドラ)の威徳を述べ、さらにシヴァローカ—シヴァの超越の界を説く。シヴァはパティとして、パーシャ(束縛)よりパシュ(縛られた魂)を解放する。
Verse 54
भूमौ रुद्रस्य लोकं च पाताले हाटकेश्वरम् तपसां लक्षणं चैव द्विजानां वैभवं तथा
地上においてはルドラの界が説かれ、またパーターラには主ハータケーシュヴァラがある。さらにタパス(苦行)の相が教えられ、同様に、ダルマにかなってパティたるシヴァへの信愛に結ばれるとき、ドヴィジャ(再生の者)の真の栄光と卓越が示される。
Verse 55
आधिक्यं सर्वमूर्तीनां लिङ्गमूर्तेर्विशेषतः लिङ्गे ऽस्मिन्नानुपूर्व्येण विस्तरेणानुकीर्त्यते
あらゆる神聖なる形相の至上の卓越—とりわけリンガの形相—が、今このリンガにおいて、正しい次第に従い、広く詳しく宣説される。
Verse 56
एतज्ज्ञात्वा पुराणस्य संक्षेपं कीर्तयेत्तु यः सर्वपापविनिर्मुक्तो ब्रह्मलोकं स गच्छति
これを知り、このプラーナの簡略なる要約を誦する者は、あらゆる罪より離れ、ブラフマローカに至る。さらに、パティたるシヴァへの信愛によって、パシュ(縛られた魂)がパーシャ(束縛)から解き放たれる道を進む。
Not as a full narrative here, but as a recurring doctrinal centerpiece: the chapter lists ‘punar-liṅgasya sambhavaḥ’ to signal that the manifestation of the Liṅga (and its supremacy) will be revisited across contexts, anchoring cosmology and devotion in Śiva’s aniconic revelation.
It explicitly points to liṅga-ārādhana, snāna-vidhāna, and śauca-lakṣaṇa, along with broader dharma modules such as śrāddha-vidhi, pañca-yajña, dāna-prakāra, and prāyaścitta—indicating that ritual purity and disciplined practice accompany theological exposition.