
アガスティヤは、アヨーディヤー周辺のティールタ(聖地)を順に示し、その儀礼的用法を説く。章は、ジャタークンダ近くのアグネーヤ(南東)方にあるガヤークーパから始まり、ここをシュラーダ(祖霊供養)の大果報の地と定める。沐浴し、力に応じて布施し、ピンダダーナを伴うシュラーダ(胡麻とパヤーサ、またはピンヤーカとグダ等の代用)を行えば祖霊が満足し、その功は神々にも及ぶとされ、祖先がヴィシュヌローカへ昇るという果報が宣説される。さらに、アマーヴァースヤーが月曜日に重なると果が「無量」となり、当地の月曜シュラーダは久しく効験を保つと語られる。 続いて近隣の聖地が描かれる。東方のピシャーチャモーチャナは、沐浴・布施・シュラーダによってピシャーチャの障りを防ぎ除く地で、マーガシールシャ月白分十四日(śukla caturdaśī)の特別な行が示される。近くのマーナサティールタは、心・身・言の過失を浄めると讃えられ、プラウシュタパディ期、とりわけ満月の巡礼が勧められる。物語は南へ移り、タマサー河を大罪を滅する流れとして称え、林深い河岸と仙人たちのアーシュラマ(マーンダヴィヤ等)の景を詩的に述べる。ここでも沐浴・布施・シュラーダの三事が、欲と利(kāma・artha)の成就を与えると重ねて説かれ、マーガシールシャ月白分十五日(śukla pañcadaśī)の行が挙げられる。 最後に諸所が列挙される。シュリー・ドゥグデーシュヴァラ近くのシータークンダはバードラパダ月白分四日(śukla caturthī)のヤートラー、バイラヴァはクシェートラ守護神(kṣetra-rakṣaka)としてマーガシールシャ月黒分八日(kṛṣṇa aṣṭamī)の年中祭と供物、バラタクンダはバラタがラーマ瞑想を修し स्थापनाを行った地として沐浴と祖霊向けシュラーダを重視し、ジャタークンダではラーマと同伴者を礼拝しチャイトラ月黒分十四日(kṛṣṇa caturdaśī)の年巡礼が説かれる。章末は行程を示し、まずラーマ=シーターを礼拝し、次にバラタクンダでラクシュマナを礼拝して、定められた沐浴儀礼を順次行う、整然たる巡礼法として結ぶ。
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