
本章は、イーシュヴァラ(Īśvara)がデーヴィーに語りかける対話として説かれる、簡潔なシヴァ派の聖地讃(māhātmya)である。カシュヤペーシュヴァラ(Kaśyapeśvara)の霊地は、東方の区域(pūrvadigbhāga)にあり、「弓十六張り分の距離」(dhanuḥ-ṣoḍaśa-kāntara)という測定表現で示され、巡礼の道しるべとなる。 続いてダルシャナ(darśana:聖なる拝観)の功徳が述べられ、この地を見た者は繁栄と子孫を得るという。さらに「一切の罪」を負う者でさえ罪より解放されると断言され、その果報の宣言(phalaśruti)は「疑いなし」と確定的に語られる。末尾のコロフォンは、本章が『スカンダ・プラーナ』のプラバ―サ・カーンダおよびプラバ―サクシェートラ・マーハートミャに属することを示す。
Verse 1
ईश्वर उवाच । क्रत्वीशात्पूर्वदिग्भागे धनुःषोडशकान्तरे । कश्यपेश्वरनामानं महापातकनाशनम्
イーシュヴァラは告げた。「クラトヴィーシュヴァラの東方、十六ダヌの隔たりに、カシュヤペーシュヴァラと名づけられたリンガがあり、大罪を滅する。」
Verse 2
तं दृष्ट्वा मानवो देवि धनवान्पुत्रवान्भवेत् । सर्वपातकयुक्तोऽपि मुच्यते नात्र संशयः
女神よ、その(カシュヤペーシュヴァラ)を拝する者は富み、子(とくに男子)に恵まれる。あらゆる罪を負う者でさえ解き放たれる――ここに疑いはない。
Verse 213
इति श्रीस्कांदे महापुराण एकाशीति साहस्र्यां संहितायां सप्तमे प्रभासखण्डे प्रथमे प्रभासक्षेत्रमाहात्म्ये कश्यपेश्वरमाहात्म्यवर्णनंनाम त्रयोदशोत्तरद्विशततमोऽध्यायः
かくして『シュリー・スカンダ・マハープラーナ』—八万一千頌を収めるサンヒターのうち—第七プラバーサ・カンダ、第一プラバーサ聖域功徳章において、「カश्यペーシュヴァラの功徳の叙述」と題する第213章はここに終わる。