Adhyaya 54
Prabhasa KhandaArbudha KhandaAdhyaya 54

Adhyaya 54

本章は、プラスタヤ(Pulastya)の語りとして、トリプシュカラ(Tripuṣkara)がアルブダ山(Arbuda)にいかにして安立したかを述べる。蓮華より生まれし梵天(Brahmā、Padmayoni)は、プシュカラ(Puṣkara)へ赴きサンディヤー(sandhyā)の礼拝を行う者として描かれ、人間界に留まるかぎりトリプシュカラにおいてサンディヤーを敬うという誓願に従っている。 ヴァシシュタ(Vasiṣṭha)の祭祀(yajña)が続く中、ヴァシシュタは介入し、いまこそ業の時(karmakāla)が到来し、梵天の臨席なくしては儀礼は成就しないと告げる。そこで梵天に、トリプシュカラを祭場へ迎え、そこでサンディヤー礼拝を修し、さらに神聖なる主宰者として祭祀を統べるよう請い願う。 梵天は熟慮ののち、プシュカラ三分(jyēṣṭha–madhya–kaniṣṭha、すなわちプシュカラの三ティールタ)を、アルブダの大いなる功徳を具えた水の貯えへと移し、ここよりトリプシュカラはアルブダに存すると説かれる。続いて果報の宣説(phalaśruti)として、カールッティカ月(Kārttika)の満月に心静かに沐浴し布施する者は、久遠に続く世界を得るという。さらに北方には勝れたサーヴィトリー・クンダ(Sāvitrī-kuṇḍa)があり、そこでのsnānaとdānaは吉祥なる成就をもたらすと述べられる。

Shlokas

Verse 1

पुलस्त्य उवाच । ततस्त्रिपुष्करं गच्छेदभीष्टं पद्मजस्य च । ब्रह्मणा तत्समानीतं पर्वतेऽर्बुदसंज्ञके

プラスタヤは言った。「それから、蓮華より生まれし者(ブラフマー)にも愛されるトリプシュカラへ赴くべきである。その聖地は、ブラフマーによってアルブダと名づく山へ運び置かれた。」

Verse 2

वसिष्ठस्य पुरा सत्रे वर्त्तमाने नराधिप । तस्मिन्नगे समायाता ब्रह्माद्याश्च सुरोत्तमाः

大王よ、昔、ヴァシシュタのサットラ(長き供犠の会)が執り行われていた時、ブラフマーをはじめとする最勝の神々が、その山に集い来た。

Verse 3

प्रतिज्ञातं महाराज ब्रह्मणाऽव्यक्तजन्मना । यावत्स्थास्ये नृलोकेऽस्मिंस्तावत्सन्ध्यां त्रिपुष्करे । वंदयिष्यामि संप्राप्ते संध्याकाले समाहितः

大王よ、顕れざる生をもつブラフマーは誓願した。「この人界に留まるかぎり、トリプシュカラにおいて、しかるべき時に、心を統一してサンディヤーを恭敬し礼拝しよう。」

Verse 4

एतस्मिन्नेव काले तु प्रस्थितः पुष्करं प्रति । संध्यार्थं पद्मजो यावद्वसिष्ठस्तावदब्रवीत्

まさにその時、蓮華より生まれし者(ブラフマー)がサンディヤーの儀のためプシュカラへ向けて出立すると、ヴァシシュタが彼に語りかけた。

Verse 5

वसिष्ठ उवाच । कर्मकालश्च सम्प्राप्तो यज्ञेऽस्मिन्सुरसत्तम । स विना न त्वया देव सिद्धिं यास्यति कर्हिचित्

ヴァシシュタは言った。「神々の中の最勝者よ、このヤジュニャにおける所作の定めの時が到来した。汝なくしては、デーヴァよ、決して成就しない。」

Verse 6

तस्मादानय चात्रैव पद्मयोने त्रिपुष्करम् । संध्योपास्तिं ततः कृत्वा तत्र भूयः सुरेश्वर । ब्रह्मत्वं कुरु देवेश सत्रे चास्मिन्दयानिधे

それゆえ、蓮華より生まれし御方(パドマヨーニよ)、トリプシュカラ(Tripuṣkara)をこの地へお連れください。かの地にてサンディヤーの礼拝を修したのち、再びお戻りください、神々の主よ。このサトラの供犠において、憐れみの大海なる देवेश よ、梵天の祭司の位をお引き受けください。

Verse 7

एवमुक्तो वसिष्ठेन ब्रह्मा लोक पितामहः । ध्यात्वा तत्रानयामास ज्येष्ठमध्यकनिष्ठिकम् । पुष्करत्रितयं चागात्सुपुण्ये सलिलाशये

ヴァシシュタ(Vasiṣṭha)にそのように告げられると、世界の祖父たる梵天(ピターマハ)は観想し、上・中・下の三つのプシュカラ(Puṣkara)をそこへ招来し、最上に聖なる水の貯えへと到った。

Verse 8

ततःप्रभृति संजातमर्बुदेऽस्मिंस्त्रिपुष्करम्

その時より、このアルブダの地にトリプシュカラ(Tripuṣkara)が現れ出た。

Verse 9

तत्र यः कार्तिके मासि पौर्णमास्यां समाहितः । स्नानं करोति दानं च तस्य लोकाः सनातनाः

カルッティカ月(Kārttika)の満月の日、心を一つにして彼の地で沐浴し、布施をなす者には、その得る世界(功徳の果)は永遠である。

Verse 10

तस्य चोत्तरदिग्भागे सावित्रीकुण्डमुत्तमम् । स्नानदानादिकं कुर्वन्यत्र याति शुभां गतिम्

その北方には、すぐれたサーヴィトリー・クンダ(Sāvitrī-kuṇḍa)がある。そこで沐浴と布施、ならびに諸儀礼を行う者は、吉祥なる行き先に到る。

Verse 54

इति श्रीस्कांदे महापुराण एकाशीतिसाहस्र्यां संहितायां सप्तमे प्रभासखण्डे तृतीयेऽर्बुदखंडे त्रिपुष्करमाहात्म्यवर्णनंनाम चतुष्पंचाशत्तमोऽध्यायः

かくして、『シュリー・スカンダ・マハープラーナ』の「エーカーシーティサーハスリー・サンヒター」における、第七部プラバーサ・カーンダの第三分冊アルブダ・カーンダに収められた「トリプシュカラの大いなる功徳の叙述」と名づけられる第五十四章は終わる。