
Chapter 37 — सर्वदेवपवित्रारोहणविधिः (Procedure for Installing the Pavitra for All Deities)
アグニ神は、前章のヴィシュヌのパヴィトラ(pavitra)安置法から、あらゆる神々に通用する総合儀礼(sarvadeva-pavitrāropaṇa)へと説示を移す。パヴィトラとは浄化・成聖の具であり、吉祥の徴を備え、正確なマントラ音と灌頂された護摩火とを結び合わせて用いるべきものと定義され、物質の清浄・音声の精確・護摩の力が合流する「儀礼の文法」が示される。続いて招請と供献の定式が述べられ、神を宇宙の胎蔵/根源にして創造者と讃え、眷属とともに招き、朝にパヴィトラカ(pavitraka)を捧げる。儀礼は明確に pavitrāropaṇa と名づけられ、「一年の礼拝の果を与える」浄化として、過去の供物を封印し完成させる年次の点検のような意義が説かれる。さらにシヴァ(Śiva)、スーリヤ(Sūrya)、ヴァーネーシュヴァラ(Vāṇeśvara)、シャクティデーヴァ(Śaktideva)などの受納定式が与えられ、聖糸(sūtra)がナーラーヤナ(Nārāyaṇa)、アニルッダ(Aniruddha)、サンカルシャナ(Saṅkarṣaṇa)、カーマデーヴァ(Kāmadeva)、ヴァースデーヴァ(Vāsudeva)に遍満される象徴が展開されて、浄化が守護・繁栄・健康・学芸・子孫・四つのプルシャールタ(puruṣārtha)へ結び付けられる。最後にパヴィトラカを天界へ送致/解放して循環を閉じ、写本異読(pāṭhabheda)にも触れて本章の伝承史を示す。
Verse 1
इत्य् आदिमहापुराणे आग्नेये विष्णुपवित्रारोहणं नाम षट्त्रिंशो ऽध्यायः अथ सप्तत्रिंशो ऽध्यायः सर्वदेवपवित्रारोहणविधिः अग्निर् उवाच सङ्क्षेपात् सर्वदेवानां पवित्रारोहणं शृणु पवित्र सर्वलक्ष्म स्यात् स्वरसानलगं त्वपि
かくして『アグニ・プラーナ』において、「ヴィシュヌのためのパヴィトラ(pavitra)安置」と題する第三十六章は終わる。ここに第三十七章「諸神すべてのためのパヴィトラ安置の作法」が始まる。アグニは語った。「諸神のためにパヴィトラを安置する方法を、要略して聞け。パヴィトラはあらゆる吉祥の相を具え、また正しいマントラの音声と、聖別された祭火とに結び付けられるべきである。」
Verse 2
जगद्योने समागच्छ परिवारगणैः सह निमन्त्रयाम्यहं प्रातर्दद्यान्तुभ्यं पवित्रकं
おお、宇宙の胎(源)よ、眷属の群れとともにここへ来たれ。我は汝を招請する。朝に、浄化の聖具たるパヴィトラカ(pavitraka)を汝に奉献しよう。
Verse 3
जगत्सृजे नमस्तुभ्यं गृह्णीष्वेदं पवित्रकं पवित्रारोपणमिति ख, चिह्नितपुस्तकपाठः जगत्सूते इति ङ, चिह्नितपुस्तकपाठः पवित्रीकरणार्थाय वर्षपूजाफलप्रदं
世界を創り出す御方よ、汝に礼拝する。どうかこの聖なるパヴィトラカ(pavitraka、浄化の紐・護符)を受け取りたまえ。(この作法は)「パヴィトラー ローパナ」(pavitrāropaṇa)、すなわちパヴィトラの安置と呼ばれる。浄化のために行われ、年中の供養の果報を授ける。
Verse 4
शिवदेव नमस्तुभ्यं गृह्णीष्वेदं पवित्रकं मणिविद्रुममालाभिर्मन्दारकुसुमादिभिः
シヴァ神よ、汝に礼拝する。宝玉と珊瑚の花鬘、マンダーラの花など諸花とともに、この浄めのパヴィトラカを受け取りたまえ。
Verse 5
इयं सांवत्सरी पूजा तवास्तु वेदवित्पते सांवत्सरीमिमां पूजां सम्पाद्य विधिमन्मम
「ヴェーダに通暁する主よ、この年次の供養が汝のものとなりますように。正しい規則に従ってこの年次のプージャーを成就した後、これが我に定められた作法である。」
Verse 6
व्रज पवित्रकेदानीं स्वर्गलोकं विसर्जितः सूर्यदेव नमस्तुभ्यं गृह्णीष्वेदं पवित्रकं
今ぞ行け、ああパヴィトラカよ。しかるべき作法により(浸し/放ちて)解き放たれ、天界へ赴け。太陽神スーリヤよ、汝に礼拝す。どうかこのパヴィトラカを受け取り給え。
Verse 7
पवित्रीकरणार्थाय वर्षपूजाफलप्रदं शिवदेव नमस्तुभ्यं गृह्णीष्वेदं पवित्रकं
清めのため、また年ごとの供養の果を授けるものとして——主シヴァよ、汝に礼拝す。どうかこのパヴィトラカ(聖なる浄めの紐)を受け取り給え。
Verse 8
पवित्रीकरणार्थाय वर्षपूजाफलप्रदं वाणेश्वर नमस्तुभ्यं गृह्णीष्वेदं पवित्रकं
清めのため、また年次の供養の果を授けるものとして——ヴァーネーシュヴァラよ、汝に礼拝す。どうかこの聖なるパヴィトラカ(加持された紐/花輪)を受け取り給え。
Verse 9
पवित्रीकरणार्थाय वर्षपूजाफलप्रदं शक्तिदेव नमस्तुभ्यं गृह्णीष्वेदं पवित्रकं
清めのため、また年次の供養の果を授けるものとして——シャクティデーヴァよ、汝に礼拝す。どうかこのパヴィトラカ(加持された浄めの紐/護符)を受け取り給え。
Verse 10
पवित्रीकरणार्थाय वर्षपूजाफलप्रदं नारायणमयं सूत्रमनिरुद्धमयं वरं
清めのためには、年次の供養の果を授ける聖なる紐を受持すべし——ナーラーヤナに遍満し、また勝れたアニルッダに遍満する、吉祥なる紐である。
Verse 11
धनधान्यायुरारोग्यप्रदं सम्प्रददामि ते कामदेवमयं सूत्रं सङ्कर्षणमयं वरं
我は汝に、カーマデーヴァとサンカルシャナの力を宿すこの最勝の灌頂の聖糸(スートラ)を授ける。これは財宝・穀物・長寿・健康を与える。
Verse 12
विद्यासन्ततिसौभाग्यप्रदं सम्प्रददामि ते वासुदेवमयं सूत्रं धर्मकामार्थमोक्षदं
今、ヴァースデーヴァに遍満されたスートラの教えを汝に伝授する。これは学知・子孫・吉祥を与え、さらにダルマ、カーマ、アルタ、モークシャを授ける。
Verse 13
संसारसागरोत्तारकारणं प्रददामि ते विश्वरूपमयं सूत्रं सर्वदं पापनाशनं
我は汝に、普遍の相を具え、輪廻の海を渡る因となる聖糸(スートラ)を授ける。それは一切の成就を与え、罪を滅する。
Verse 14
गणेश्वर इति ग, घ, ङ, चिह्नितपुस्तकत्रयपाठः परमिति ङ, चिह्नितपुस्तकपाठः अतीतानागतकुलसमुद्धारं ददामि ते कनिष्ठादीनि चत्वारि मनुभिस्तु क्रमाद्ददे
「ガネーシュヴァラ」とは g・gh・ṅ の印を付した三書の読誦であり、「パラマ」とは ṅ の印を付した書の読誦である。我は汝に、過去と未来にわたる家系の救済を授ける。さらに最年少より始まる四代は、順次マヌ(Manu)たちによって利益(あるいは解脱)を与えられる。
It functions as a purification and completion rite for annual worship, explicitly said to bestow the fruit of the worship performed throughout the year (varṣa-pūjā-phala) while re-consecrating the deity-relationship through mantra and fire.
By framing annual ritual purification as a dharmic discipline that secures prosperity, health, learning, and lineage-welfare while orienting the worshipper toward mokṣa through sin-destruction, world-ocean crossing symbolism, and puruṣārtha integration.