
The Glory and Procedure of the Year-long Lamp Vow
第30章は、サンヴァツァラ・ディーパ・ヴラタ(Saṃvatsara Dīpa-vrata)――一年にわたり灯明(dīpa)を絶やさず守る誓願――を讃え、その作法を説く。これは諸々のヴラタの功徳を総合したに等しい最上の行であり、重い罪さえ滅するとされる。 作法は寒季ヘーマンタ(Hemanta)の吉祥なるエーカーダシー(Ekādaśī)に始まる。早朝に起き、河川合流点で、あるいは自宅でマントラを唱えて沐浴し、ラクシュミー=ナーラーヤナ(Lakṣmī–Nārāyaṇa)を五甘露(pañcāmṛta)と香水で供養する。香、灯、供食(naivedya)、献水(arghya)を捧げ、灯火を一年間途切れさせぬとサンカルパ(saṅkalpa)を立てる。戒めを守り、夜はキールタナ/読誦とともに徹夜し断食し、ブラーフマナへの施食を行い、年ごとの継続を重んじる。結願には灯具、ダクシナー(dakṣiṇā)、牛・寝具・衣などを布施する。 その霊験を示す譬えとして、カピラ(Kapila)の灯明供養が、意図せず猫と鼠にも功徳を及ぼす物語が語られる。二者はその縁によりヴィシュヌ界(Viṣṇu-loka)に至り、後に王者の繁栄をもって再生する。聖なる灯への奉仕は、たとえ偶然であっても解脱へ向かう果を結ぶことが明かされる。
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